僕は幼稚園は原宿幼稚園だし、小学校は青山小学校行って、
青山中学校出て、高校行って大学行って、
とほとんどここで住んでますので、
自分としては、ここが自分の場所であって、
自分の中で好きな町でもあるんでちゃんとしたい、
とは思っているんですよね。
アートで町起こしする、っていう考え方があるけど、
それだけでは充分ではなくて、
やっぱり本当に地域に住んでいる人達がどう思うか、
ってことがやっぱり非常に大事だな、と思うんですよ。
住んでいる人達がまずあって、
それから働いている人達がいて、
今度は町に来る人達がいる。
そういう人達が何らかの関わりを持って町というのができてくるし、
自然のうちにできあがっちゃうものだと思うんですよね。
神宮前っていうのは江戸時代からの歴史があるし、
それに戦後があって、NHKとか明治神宮とかができて、
若いファッションのお店ができて、
でも昔から住んでいる人達もいると。
そういういろんなレイヤーがいっぱい重なっているわけですから、
そこで何かのレイヤーを落としちゃうというのはよくないと思うんですよね。
商店会とかってちょっと吹き出すくらい時代錯誤の印象ってあると思うんです。
でも僕は結構面白いと思うんですよね。
特に原宿の方は結構変わったおじさんたちがいっぱいいて、
なるほどこういう人達が町を守ってきて、
ちゃんとやってんだな、ってすごく思うんです。
そういう活動が日本の価値観や機構が変わっていく中で、
新しい形に変わっていかなきゃいけないと思うんですよ。
ベンチャーとか現代美術なんかもそうですけど、
新しいものを生み出すためには古いものを全部知って、
だからこそ新しいものが必要だということになってくる。
やっぱりちゃんと先人達はリスペク トしないといけないし、
逆にリスペクトするからそれをどういう風にシフトしていって違うものにしていくか、
というのが僕達の、少なくとも僕の世代の役目だと思うし、
それを今度は下の世代に渡していくのが役目だと思うんです。